1

蟻川工房

スタンダードの中に、静かな存在感を持つ1枚。

lead

商品とサイズ

①ボーダー:巾19×周囲180センチ
②花織柄:巾19×周囲180センチ

仕様

材質

ウール100%

染料

化学染料

手紡ぎ

商品について

経糸緯糸のすべてに手紡ぎ糸を使っています。袋状に仕上げたボリューム感たっぷりの作品。2017年の新作は経糸に白、オレンジ、ブラックの糸を織りこみ、アレンジを効かせています。

周囲180センチのロングスヌードは、長さを生かして一重に巻いてもぐるりと二重に巻いても、首元をスタイリッシュに印象づけます。

男女それぞれ自由にお使いください。

蟻川工房

染織家で柳宗悦の甥である柳悦孝に師事した故・蟻川紘直さんが昭和45年に設立。及川全三の弟子だった母・福田ハレさんと妻・喜久子さんらとともに、服地、ストール、マフラーなどを製作。平成10年に紘直さんが亡くなったあとは喜久子さんが工房を引継ぎ、平成20年から伊藤聖子さんが代表を務めています。
00
蟻川工房のこと(てくり別冊「岩手のホームスパン」より)

「実用と美」という民藝の精神が息づく。

「本来ホームスパンには見た目の装飾性は必要ない。それよりも、ふだんの生活の中で長く使い続けられるという『実用性』が重要なんです」と静かに、でも力強く話すのは蟻川工房の蟻川喜久子さんです。さらに「私たちは作家ではないのだから、いつも同じものをつくることができる技量と素材がなくてはダメなんです」と続けます。

これらの喜久子さんの言葉は同工房がめざす「思想」であり、喜久子さんの亡くなったご主人で同工房創業者の紘直さんが師匠・柳悦孝(柳宗悦の甥)から受け継いだ民藝の精神そのものでもあるのです。

「羊毛を傷めないように染めて、手で紡ぎ、ゆっくりと織り、羊毛の力が生きるように仕上げをします。全ては作り手の『手』次第です」と喜久子さん。

そんな蟻川工房の思想や技術が形となった織物には、いつも力強さを感じます。しかし、それは決して「固い」ということではありません。手紡ぎ・手織りのホームスパンならではの空気を含んだやわらかい風合いの中に、この先もずっと身体をあたため続けてくれるに違いないという安心感を「力強い」と感じるのです。